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は時代により年齢により経験によって、それぞれの美しさを発揮するものです。その時々を受容した作品が最も精彩を放つものです。

生活の中で書を飾って楽しもうとすると、自然とその風景に合った作品が生まれます。最初は文字の形に執着し、次第にそれを支える白の美しさに気づき、やがてにじみやかすれによる墨の多様な色彩に心打たれるようになります。

書の制作を続けていると、これまで体験したことのない線質や造形に出会うことがあります。自分ではない何かの力によって書かされたと不思議に思うことがあります。その不思議な力を引き出すのが、古法帖や古碑から習得する感性にあるのではないでしょうか。

書は自己表現の一つです。言葉との出会い、無限にある作品の変化は計り知れない神秘性を持っています。

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